サンドリヨンは微笑まない



























「あの網島さんが答辞を任されるなんて、世の中もまだ分からないね」

「それどういうこと!?」

「俺半分寝てて半分聞き逃した!」

「ちゃんと聞こうよ!」


クラスはバラバラになったものの、伊月さんと小野寺くんとは相も変わらず一緒にいる。

卒業式だからといって、周りの女子のように泣くこともなく、笑うあたし達はいつものように少し浮いている。



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