サンドリヨンは微笑まない
昼休みは席でご飯を食べた。
コンビニで買ったサラダをしゃくしゃく食べていると、お昼の放送が入った。
放送とか、あったんだ。
小野寺くんは友達と外へ遊びに行き、伊月さんは眠っている。
そしてあたしはサラダを食べた後、教科書をペラペラ捲っていた。本当に授業についていけない。
覚悟はしていたはずなんだけど。
あたし出席率良かったら、バカで進級できなかったりして。
あははは、冗談に聞こえなーい…。
「どうして一人で笑ってるの」
後ろから聞こえた鋭い意見に振り向く。あたし今声に出してた?
伊月さんは机に突っ伏したままだった。