サンドリヨンは微笑まない
嬉しいこと言われてるんだけど、なんか怖い。
ところで、どうして平井さん、今日は男の格好してるんだろう…。
謎は深まるばかり。
「ところで、まだホタルちゃんのマネージャー決まってないんだよね。まあ、まだ仕事も入ってないから要らないんだけど」
「はい」
「まずはホームページに載せる写真、と名前っつーか、異名」
「いみょう?」
首を傾げる。「そ、異名」と言った平井さんは時計を確認して立ち上がる。
もう九時になる。そろそろ帰るのかな、とあたしも立ち上がった。
明日も学校か…と考えると気が重い。
「じゃ、撮影行こうか」