サンドリヨンは微笑まない
英語を終わらせて、あたしは本当に家に帰って豆乳飲んでキャベツを食べるつもりでいた。
「…遼の分の豆乳ないよ? あ、キャベツは好きに食べて良いけど」
「こんなことだろうと…」
生キャベツを見た遼は腹の底から溜め息を吐いた。
電気の確認をしにきたのだけど、夕食を物欲しそうな顔で見ていたので。
「火ぐらい通せよ」
「火通すと栄養が死んじゃう」
「はあ?」
「てゆーか、見て。電気! ガス! 水!」
はいはい、それが普通だよ。と遼がキャベツをパリパリ食べる。
ちょっとハムスターみたいで可愛い。