サンドリヨンは微笑まない
マチガイは恐れない
考える。理解する。応用する。
そして試験が終わったら、夏休み。
沢山働くチャンス。
「小野寺ー! ちょっと」
昼休み。隣の小野寺くんが先輩のような人に呼ばれて教室を出て行った。
集団リンチかな。とその背中を見送っていると、伊月さんが起きる気配がした。
「…あれ、うるさいのは?」
「今先輩に連れてかれちゃった。喧嘩かな?」
「なんでちょっと嬉しそうなの。違うでしょ、部活勧誘」
そっか、一年だから。
今の人何部の先輩だろう、と考えながら現社教科書をパラパラ。