サンドリヨンは微笑まない
明日も学校だ。しかも朝から体育。
「寝てけ。明日四時に起こすから」
「あたし枕違うと眠れない…」
「子供かよ。今眠れたんだから眠れるだろ」
「そーゆー問題では…」
ないんですよ。
あたしも一応女だし。未だデビューはしていないけれどスノードロップ事務所のモデルだし…。
黙ると、遼が黙々とテーブルの上を片付けていく。
そういえば、
「遼ご飯は?」
「即席麺」
そくせきめん? 兎に角麺ものを食べたんだなと解釈する。
畳まれたあたしの荷物とあたしの腕をとった遼は立ち上がって、歩く。