サンドリヨンは微笑まない

あたしが試験勉強している間に色んなことが起きていたらしい。


「で、途方に暮れていたところを平井社長に…」


岸田さんにとって、本意ではなかったらしい。

手帳を開きながら苦笑する。


「ごめんね、なんか子離れ出来ないマネージャーで」

「そんなことないです。もう一度一緒に仕事出来るなんて光栄です。これから、よろしくお願いします」


その言葉に岸田さんが泣きそうな顔をするから、ぎょっとした。

なんか変なこと言っちゃった?


「なんか、ホタルすごい変わったね」


次に驚くのはあたしの番。


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