小悪魔双子にはご用心!?~庶民派女子とイケメン双子~

性悪男と同じクラス!??



教室に入ろうとしたとき、声をかけられた。


「あの・・・、わたくし宮薗 杏奈(みやぞの あんな)と申します。

よかったらお友達になってくれませんか?」


か、かわいいー!!お人形さんみたいに白い肌。

目はパッチリでふわふわの髪。


まさしくお嬢様って感じの子ー!!


「あ、うんいいよ。

私の名前は早乙女 陽愛。よろしくね!!」


「あ、はい。よろしくお願いいたします」


「いーよ、敬語なんて使わなくて」


「うん、分かった。よろしくね、陽愛ちゃん」


私たちは教室の中へと入った。


教室もずんごい豪華ー!!


教室の中へ入ると杏奈ちゃんと偶然にも席が前と後ろ。


杏奈ちゃんが私の前の席。


「ねぇ陽愛ちゃんは高等部からの入学?」


「うん、そうだよ。杏奈ちゃんは?」


「私は幼等部からずっとこの学園にいるのー」


ひゃー、幼等部って幼稚園みたいなもんだよねー。


そんなに小さいときから通ってるなんてー。


んん!?そーいえばおじーちゃんが、幼・小・中・高・大・大学院まであるって言ってたな。


そんな話をしていると教室のドアが開いた。


「キャーー!!奏太さまー、蒼太さまー」


教室の中にいたお嬢様たちが、奏太サマ、蒼太サマのところへ一直線!!


「私達も行ってみよっか」


杏奈ちゃんに言われてドアの方へ行った。


ドアの前には双子のお坊っちゃまが立っていた。


ん!?どっかで見たことのある顔・・・。


「あぁー!!さっきの礼儀知らずの最低男ー!!ってどっちだ!?」


大声で指を差していう私。


「あぁお前、まさかこのクラスだったとはな」

口を開いたのは右側のお坊っちゃま。

そう、さっきぶつかってきたであろう最低男。


「え?なに、奏太こんな無駄に元気な子と知り合いなの?」

双子の片割れの左側の男が聞く。


無駄に元気ってねぇ・・・。


「知り合いつぅか、俺がぶつかっただけで謝れとかいう変でおもしれー女。」


「まぁ、奏太様に向かって謝れだなんて」


「奏太様、おかわいそう」

周りにいた女子が冷たい視線を私に送る。


「ねぇさっきから奏太サマ、蒼太サマとか言ってるけど誰!?」


隣にいた杏奈ちゃんにこっそりと聞く。


「えぇー!!知らないの!?


お二人は一流有名デザイナーの息子なんだよ!!


右が双子の兄の広瀬 奏太(ひろせ かなた)さま。


左が双子の弟の広瀬 蒼太(ひろせ そうた)さま。


お二人はこの学園でとっても人気者なのよ。」


「ふーん。なんか似たような名前だし。

しかもWそうたじゃん!!」


「え?」


「だから2人とも漢字ではそうたって読むでしょ!?

なんか分かりにくーい」


「おい、チビ。名前分かりにくくて悪かったな」


う”聞こえちゃったのねぇ。


不機嫌そうにいう奏太サマ。


「俺たちのことバカにしてんの?」


眉間のしわを寄せていう蒼太サマ。


「いーえ、滅相もない。」


私はソッコーで答える。


「ま、いいさ。このクラスに来たことを後悔するんだな。

いくぞ、蒼太」


2人はどこかへ行った。

二人が教室から出ていくと、お嬢様方も後に続いて出て行く。


「アンタ達がいなけりゃ後悔しないわーーーーー!!」


キレて大声で叫ぶ私。


「・・・つまり、後悔するってこと?」


杏奈ちゃんが苦笑いで言った。


「あ、入学式始まっちゃうよ、行こ」


杏奈ちゃんに言われ、教室をあとにした。





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