小悪魔双子にはご用心!?~庶民派女子とイケメン双子~
入学したばっかりだから授業はなし。
今やっとお昼の時間♪
杏奈ちゃんに誘われて食堂に行ってみることに。
「うわー、食堂もこんな広いってお金かけてんなぁー」
どっかのホールのような広々とした空間、シャンデリアもついていてすっごくオシャレ。
「陽愛ちゃんここ座ろう」
席に着こうとしたら・・・。
「「ここは俺らが座るからダーメ」」
あぁまた悪夢再びだわ。
後ろにいるよ、またあいつらが・・・。
「あ、奏太さま・蒼太さま良かったらご一緒しませんか?」
杏奈ちゃんが隣でドッペルサマを誘ってる。
「あ、杏奈ちゃん。どどどして!?双子を誘ってるのー?」
焦る私をよそに、あいつらは満面の笑み。
「え?たくさんいた方が楽しいでしょ!?
それにせっかく陽愛ちゃんと奏太さま・蒼太さまが仲良くなったんだし」
「「おぉ!!さすがっ。杏奈姫は分かってるねー」」
そそくさと席に座る3人。
3対1じゃ勝目ないわ・・・。あぁ惨敗。
私も席に座った。
するとすぐにタキシードをきた若い人がオーダーを取りに来た。
「私はAコースで紅茶」
「「俺らはCコースでコーラ」」
3人は慣れた言い草で注文している。
「陽愛ちゃんは何にする?」
「あ、私はお弁当あるし。紅茶だけで」
絶対高そうだもん・・・、昨日の残りのおかずを詰め込んだお弁当で。