小悪魔双子にはご用心!?~庶民派女子とイケメン双子~
数分後、さっきオーダーを取りに来た若い人が料理を運んできた。
テーブルに並べられる。
おいしそー!!
でも見たことない料理ばっかり。
あぁ私のお弁当がみすぼらしいわ。
私はお弁当箱のふたを開けた。
「「うまーい」」
パクッと料理を目の前で食べる双子。
「チビも食べる?」
と聞く奏太。
「お弁当があるからいらないと思うよ?」
蒼太が続けて言う。
「「だって庶民だもんね!!」」
満面の笑みで言うドッペルサマ。
「どんだけ人をイライラさせたら気が済むわけ?
だいたい人をなんだと思って!!」
「「決まってんじゃん、お・も・ちゃ」」
あぁ聞いた私がバカだったわ。
「これ陽愛ちゃんが作ったの?」
そんな私のイライラをよそに聞いてくる杏奈ちゃん。
「まぁそんなとこかな。」
「でも見慣れないお料理ねぇ~」
不思議そうにお弁当の中を見る杏奈ちゃん。
「昨日の残り物の煮物と今日の朝ごはんだった卵焼きとかかな」
「へぇそうなんだ。
今度、陽愛ちゃんのお家にお邪魔してもいいかな?」
「うん、もちろんいいよ」
「「それ、俺らも混ぜてー!!」」
「あんたらはダメ」
「えー。キョーミあるんだよね、庶民の家」
「俺たちの家とかなり違うんでしょ?」
何か企んでいる様子のドッペルサマ。
「ダメ、絶対!!バカにするから」
「「だってそれが目的だもーん」」
あぁホントムカつくわー。
なんでこいつらがこの学園の人気者なのよ!!
なんかもう午前中だけでグッタリだわ・・・。