*Pure love*
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やっぱり織本君はカッコいいなぁ.日誌を書く手を止め,練習を見ていると
「…なぁ.佐藤」
いきなり声を掛けられてびっくりした.見ていた風景から顔を戻し尋ねる.
「何?」
「あのさぁ…佐藤って,もしかして晃太のこと…好き?」
ば,ばれている!?
「ええっとその…」
思わず頬が赤くなる.その様子を見て察したのか,そっか,と呟く.うつむいていて顔は見えない.
「やっぱりな.最近の様子見て思ってたんだ.…晃太すんげー鈍いけど,がんばれよ」
顔をあげてにっこり笑って立ち去った.ちょっとだけ笑顔に見とれてた自分に気づく.さすがサッカー部の花形….にしても
「はぁ.桜田君にもわかるなんて…」
私ってそんなにわかりやすいかな?誰もいなくなった教室の中でなんとも惨めな気持ちになっていた.