私はずっとあなたを愛しています。【完】
え?
嘘でしょ…、
覚えてるって言ってよ!
やばい、涙が零れそう…。
海くんが記念日のこと覚えてないなんて
予想してたことなのに……!
私は声を震わせながら言う。
『本当に…覚えて…ないの…?』
「知らねぇよ」
『本当に覚えてないの…!?』
「お前何度も何度もうぜぇ」
ポロ
とうとう堪えていた涙が零れてしまった…。
海くんは違うところを見ていたらしく、
私の涙は気付いていない。
『あ…ごめん…海くん、私…教室戻「あー、海斗!!これから一緒にさぼらない?」』
屋上にいた女の子が私の声に被せて言った。
「ああ、いいよ。
てことでお前どっか行け」
『…う…ん…
本当にごめん…』