私はずっとあなたを愛しています。【完】


そのとき携帯が鳴った。





蒼空だった。






『わり、ちょっと待ってろ』




「海斗~はやく!!」



『だから待ってろって言ってるだろ』






蒼空からのメールに珍しいなと思いながら




俺は女を黙らせてメールを開いた。






―――――――――――――――――

from 一ノ瀬蒼空

to  相澤海斗

件名
─────────────────


別れよう



―――――――――――――――――









なんで?



俺なんかやったか?




いややったか…っ…。



くそ!!

もっと早く気づけば…!!


今思えば、

女とこんなことして今まで別れ話がなかっただけでもすごかっただろう。


蒼空っ!


「ね~海斗誰だったの~?」




『邪魔』


俺の腕に寄り添ってくる女を押して俺は蒼空を探しに行った。






「海斗!!海斗ー、何処行くの!!??」







俺を呼ぶ声無視して屋上を走って出てった。



< 25 / 35 >

この作品をシェア

pagetop