約束を。


 そんなことを思っていると、


 ガたっ


 「おーい、友里?」



 『いや、大丈夫か?って顔されても…』

 
 「どうしてわかったの?」


 『なんとなく。』


 そう。ホントになんとなく。

 この子ならこう考えてるんだろなぁ。って考えてみたらわかっただけ。


 「ふーん、ま、いいや、もう式終ったよ?」


 『うん。じゃいこっか。』


 「ん。」


 
 私がいろいろ考えているうちに退屈な式は終わっていたらしい。


 早く終わってよかったと思う私だった―。



 
 このあと、クラスに行ってそれぞれらしい。



 『じゃ、いく?』

 
 「そーしようかな」


 となりではくちではそーいいながらも例の奴と会いたくないと必死に願っている親友の姿があった。


 

< 102 / 224 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop