約束を。


 杏「ま、いーや。先生きたし。」


 前を見るといつの間にか先生が来ていた。




 『ホームルームが始まる』


 「前をむこう」

 
 うん。


  入学早々怒られたくないしね。


  ま、この学校ではないと思うけど…


 なんせお金持ち校だし。



 周りを見渡すと、あいつはいなかった。


 きっと別のクラスなんだ!と思った。



 

 ―この時の私は忘れていた。



   このクラスがSクラスで、あいつが新入生代表ということを。


 
 
< 108 / 224 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop