約束を。


 『痛っ。いった――――――い!』

 お尻がっ お尻が痛い!


 強くお尻を投げ出されたときに強打してしまった私の目は涙で湿っている。


 な、なにもなげることはないじゃない!


 母親の方を向こうとすると、もう扉はしまっていて何もなかった。


 そのかわり、扉の前に腕時計と一枚の手紙があった。


 薄ピンクで金属使用の可愛い腕時計と、

 【この時計が二時になったら帰ってきてねー!】
 
 と書いてある紙…て、二時?


腕時計を恐る恐るよーく見てみる。


今の時間は10時30分。

いーち、にー、さーん…


 て、4時間?!

『長いよ!』


 ホントに長い! こんな長時間何しろっていうのよ…はぁー


 私は玄関前でこうしててもしょうがないのでお母さんが言ったように通学路でも歩いてみようかと思った。

『どうせだし学校もみて来よ♪』



 私は少し走り出した。
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