約束を。


 交差点にぶつかった。


 前には車が何台か走ってる。   


 気まぐれに前を見てみた。

すると、

 『あっ。』


 道の向こう側にも誰かいるみたい。

 道を挟んだ少し向こうに人の気配―というか影―が。

 

 『こんな朝にこんな道通る人いるんだ…』


 まぁ、どうせおじいちゃんかおばあちゃんあたりの散歩だと思うけどね。


 『どんな人だろう』



 私がそんなことを考えていると…


  ビュー。


 最後の車が前を通り過ぎた。


 今の私の前には何の車も通っていない少し大きい道のみ。





 
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