約束を。


『まぁ、いいや』


 時計を見ると


時間は8:30分


もう家を出る時間だった。


 
 『ほら、早くいこう!おいて行っちゃうよー?』



 「風音。ちょっと待って~」


セリフだけなら親がどっちかわからないなぁ…


お母さんはドタバタと広い廊下を走りながら準備している。


「もう、車で行けばいいのに―」


そんなことを言うお母さん。


『もう、こーゆうのはこーゆうとこが大事なの!』


もう。


お母さんは少しブーブー言いそうになっている。


この人はたまに(ホントに大人なの?)と思うところがある。


まぁ、そこもお母さんのいいとこでもあるんだろうけど、


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