約束を。

  
   

―今日は私の入学式なのに。


 
「同窓会に来ましたー。」みたいなハイテンションなノリのお母さんがそこにはいた。


 

 (しかもそれ…絶対、会いに来るほうがついででしょ…。) 


  と思う私だったけど、
 
  

  『あれにかかわってると余計疲れる…』 

 とも思った私は、自分の母を止めることを止めた。


 

 そして、未だに歌いつづけてる母親をおいて入学式の会場に向かった。


 
 入学式の日って最初って感じでもう少し〝さわやか―。″な感じ(?)じゃないの…?


 
 『疲れた…  はぁぁ―…』


 
後ろできゃぴきゃぴはしゃいでいる自分の母を見る。


 
 (なんで、入学式のその日にこんなに疲れないといけないの…?。)


 チラっ|д゚)


現在ホールに向かっている私。


背中側に微かにまだみえるお母さんを見て、


いくら外見が出来る大人に見えていても、中身は家とまったく変わらない子供みたいな母親。


 
どうしようもなく思った私の口から『はぁ。』と、溜息がもれた―。    


  
       
< 43 / 224 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop