真夜中の足音(中編)


丸山の身体が、一瞬飛び跳ねた。

安藤は、撃ったばかりの拳銃を右手に持ったまま、その丸山に近付く。

首のところに左手を当てる。


  ドン!!


そして、また部屋の中に大きな音が響き渡った。

今度は、至近距離から、その首元目掛けて拳銃を発射したのだった。


血が、コポコポと噴水のように吹き上がった。

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