真夜中の足音(中編)

陽子は、軽いパニックになった。

目の前の角を曲がったところ、声を出せば聞こえてしまいそうな距離で、足音が止まったのだ。

なぜ?

自問自答する。

私がここにいるのがばれているから?

そんなバカな。

やっぱり私をつけてきたの?

もしかして、私を襲う?

私は、連続通り魔の7人目か、8人目の犠牲者になる?

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