時を越えて
「まず…。なぜ俺に着いてきた?」
あ…。やっぱそこからですか(笑)
正直に正直に…
『ぶつかっちゃったから、きちんと謝りたくて…』
「あそ。」
つめたっ!?
『あ、はい』
「んで。なんで君みたいな子が来れたか…だな」
うわ…
めっちゃ見られてるよ…(汗)
「…ん?」
ん?
「君のカバンから出てるチェーンみたいなのなに?」
チェーン…?
ふとカバンに目をやるとたしかにチェーンが出ている。
あ!!海水時計!!
『海水時計です。さっき拾って…』
私はとって見せた。
「海水時計って(笑)懐中時計な?(笑)」
『…?――はっ!!/////』
恥ずかしい////
つか、笑ってる笑顔さいこーっす!!
心のなかでガッツポーズしている私を横目に目の前にいる男の子は水中時計をまじまじと見ている。
『……(――まさか)。』