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悶々としている私をよそに、ユカリ君はひとりペラペラと喋り続けている。
伊崎はどんな反応をしてるんだろうと、覗き見てみたが
我関せずといった涼しい顔でコーヒーを飲んでいた。
はてさてふたりは本当に友達なのだろうか?
「こはるちゃん、ちっちゃいよねー。何センチなの?」
「150センチです」
実は148センチなのだが。まぁいいだろう。
「えー⁉︎本当にちっさいねー、可愛い」
「ユカリ君は大きいね」
伊崎よりも大きいんじゃないかな。
「たぶん、175から180の間くらいかなー」
「え、間って…」
クスクスと笑ってしまった。
随分と適当な人だ。
「えーだって忘れちゃうからさー。ていうか、こはるちゃん笑ったほうが可愛いよ」
「そういうユカリ君はいつも笑ってるね」
そうかなー、と言いながらまた
あはは、と笑うユカリ君。
友達が増える予感がして。
嬉しくてニヤニヤしながら、すっかり冷めてしまった目の前の液体を飲み干した。