ちょっとの勇気
いつからだろう…
いつからだろう……
始まりが……
思い出せないの……
あなたに恋したその瞬間が……
とっても遠くて……
覚えていないの…………
でも今はっきりわかること、それは
私はあなたに恋してる…
~・~・~・~・~・~・~・~
ザワザワ…
私は高橋彩璃
吉岡中の1年1組
部活は陸上部
隣の席は福島大喜
後ろの席は原川真帆
その隣が多田翔輝
中学に入って2ヵ月がたつけど
ほんと充実してる。
毎日が楽しい、小学校なんて戻りたくもない。
なぜかって?
…教えてあーげない!
翔輝「…高橋、おい」
ビクッ…
彩璃「はぁい?」
斜め後ろの席からきこえる大好きな声に
わざと気のない返事をする。
翔輝「ちょいなんでもいいからペン貸して」
何に使うかは聞かずに、ペンケースの中から多田の一番好きな色のペンを探す。
『あれ…オレンジがない…。』
見つからないオレンジのペンを探す。
ふと手元を見たら、
『なぁんだ、アタシ使ってるし』
翔輝「おぉいまだぁ?」
彩璃「あっ、はいコレ」
目に入ったばかりのペンを多田に渡す
翔輝「サンキュー、へへ」
彼の笑顔に私も笑顔を返す
心の中まで癒される大好きな笑顔
いわゆる、好きな人…///?
メアドも電話番号も持ってる。
メールはほぼ毎日する
おやすみまで。えへ
私は彼が特別♡
たけど…
彼は、あたしが特別ってわけじゃない…
きっと……
……………………