わがまま姫♀
あたしの質問無視?!
そこ無視するんだ?
無視しちゃうんだ?
心の中で叫ぶあたしをスルーして、今沢は先に外へと出ていった。
慌ててその後を追う。
今沢は一階に降りて中庭に来ると、池の前にあるベンチに座った。
「………」
と、隣に座るべきなのかな?
というか、座っていいのか?
どうしていいのか分からず、近くでモジモジしてたら、
「…なにしてんの」
だってさ。
「なにって、なに!?」
「照れてんの?」
「だ、誰がっ!」
「じゃ、来れば?」
そう言って自分の隣をポンポンとたたいた。
あたしはのそぉーっと近づいて、今沢の隣に座った。
今沢はそれを確認してから、前を向くとボソッと呟いた。