わがまま姫♀



「桃井さんには今聞いてないでしょっ!」



ムッカァー…!!



「今沢くん、いいの!?」



なんて答える…?



教室が静まり返り、その場にいた誰もが今沢の答えを待つ。



「…俺がコイツの事好きになれば、なにも問題ないだろ」



ま、またそれ…。



「…ふんっ。こ、これもお金払って、流くんに無理やり言わせてるんでしょ!」

「そうよっ!じゃなきゃ、今沢君がそんなこと自分で言うはずないじゃない!」



いや。



確実に、この前も今も自分で言ってたから。



「浮かれたいだけ、浮かれとけばいいじゃない!」

「流くんに飽きられて、婚約破棄になることを心から祈ってるわ♪」



不適な笑みを残し、椎野百合果とその仲間達は、自分の席へと戻っていった。



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