わがまま姫♀
「はぁー…」
疲れた、すんごい疲れた。
「毎日飽きねーな」
「ほっといてよ」
そう言ってあたしは机に伏せた。
実を言うと、あれから今…流と、目を合わせていない。
なんだか恥ずかしくて、合わせることが出来ない。
でも、これからは。
あんなことや(恥)
こんなことも(恥恥)
やらなくちゃいけないの?!(←どんなことだ)
…どーなることやら。(←こっちの台詞)
「姫央っ、おっはー!」
「ふぎゃっ!?」
いきなり背中を叩かれ、ビックリしてガバッと顔を上げた。
「なにそんなにビックリしてんのよ」
「は、遥か」
遥はニヤッと笑うと、あたしの耳元に口を近づけると、
「婚約おめでと!」
耳元にもかかわらず、大きな声で言った。
もう知ってんの!?
「さすが情報通の遥だね」