わがまま姫♀
どうすればいい…?
どうすれば…
ピンポーン!!
ひらめいたっ!
「あたしを、殴るなりなんなりすればいいじゃない!」
「は…!?お前なに言ってんだよ!」
「へぇー、素直なのね」
会社のためだもん。
これくらい平気だ。
「じゃ、遠慮なくいきましょうか」
どこを殴られるか分からない。
あたしは固く目をつぶり、全身に力を入れた。
“ドゴっっ”
鈍い音と共に、誰かがあたしに覆い被さった。
「っ!?流くんっ!」
「…ってぇ」
……え。
「お前らさ、コイツに傷でもつけてみろ。桃井財閥の令嬢だぞ」
「だ、だからなによ…?」
「お前らくらい、金でどーにでもなるんだよ」
「そんなの…っ!」
「やるんなら、俺にしろよ」