わがまま姫♀



「姫央~、何してんの?」

「あ、ゴメン。謝られてた…百合果に」

「あ、あの百合果に?!プライドの塊の、あの百合果にっ?!」



プライドの塊(笑)



「姉のことは悪かったって」

「百合果も、ちょっとは人間らしいとこあんのね」

「みたいだね」



そんなことを話しながら、あたし達は学校から1番近いファミレスに入った。



そして席に着くなり、せっかちな遥がさっそく本題に入る。



まだメニュー開いてもない。



「で、どーしたの?」

「えっとー…」



人のお悩み相談とか、大っ好きな遥。



顔が輝いてるもん(汗)



「…あのね。あたし、婚約本当にしていいのかなって」

「えぇ?!断るの?!」

「だって、無理やりの両思い夫婦だもん…」



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