わがまま姫♀
「…平気、だし」
いや平気ではないだろ。
「いいからかせよ。ほら、向こう向け」
ほぼ無理やり後ろを向かせ、ボタンを止めていく。
この服、ボタンが異常に多い。
用意したやつ考えろよ。
しかも、チラッと見える背中が、なんともエロしい。
………。
ってなに考えてんだよ、アホか。
ホントに最近、どうしたんだか。
「…できた」
「…どうも」
“ありがとう”じゃないのかよ、つまんねーな。
「着替えよ」
…これを着るのか(沈)
“バサッ”
「ちょ、ちょっと!まだ脱がないでよっ!!」
「…なんで」
「あたしがまだいるでしょ!?」
俺が上半身脱いだだけで、顔が真っ赤っかの姫央。