わがまま姫♀
ほんとに男免疫ないんだな。
「いやなら外出てろよ」
「それはいや!」
あぁ(怒)?
今度はどんな理由だよ。
「なんでだよ」
「こんな格好で無理!」
あぁ…なるほど。
確かにそれは納得。
「なら向こう向いとけよ」
「う、うん…」
大人しく俺に背を向ける。
背中だけ見ても、姫央は細い。
ほんとそんな格好してると、どっかのお嬢様みたいだ。(←お嬢様です)
「もういーよ」
「う、うん」
“コンコン”
「はい」
「あ、もう着れてんじゃん!うひゃ~やっぱり2人とも、似合ってる~!!」
入ってきたのは加藤だった。
「やーっぱり主役は、2人しかいないわ」
とかなんとか、俺たちを交互に見て1人で納得する加藤。