わがまま姫♀



最後に、「姫央と今沢くんの携帯にも送っとくから~」とか言って、教室に戻っていった。



なんなんだ、あの子。



別にあたし、あんな写真なんていら…



いや、ちょっと待てよ。



どんな格好をしていようと、流とツーショットにはかわりないんじゃなくて?



やっぱ欲しいっ!!



「なに笑ってんだよ、気味悪い」

「べ、別に笑ってなんて…っ」



…してたましたよね。



「ほら」

「うっさい!いいから向こう向いてよっ!」

「はいはい」

「……(怒)」



その半笑いがむかつく!



そう思いながらも、服を脱いで…と、いきたいところだけど。



白雪姫のこの衣装は、背中にボタンが多くて、自分じゃ全部止められないし、はずせない。



つまり、1人じゃきられない。



「……あの」

「あ。忘れてた」



もう流も、「あのぉ」と一声かければ分かってくれる。



< 192 / 566 >

この作品をシェア

pagetop