わがまま姫♀




「あえっ?!ひ、姫央、いたんだ?!」

「うん。ビラって?」

「あ、あぁ!ここのチラシをつくったから、男子3人に配ってもらいに、ねっ?」

「ふーん…?」



なんか怪しい。



「ひ、姫央は早く準備しなさいっ!」

「はーい」



あたしは再び舞台裏に戻り、劇がスタートするのを待った。



待つことしばらく。



手作り舞台の手作り幕が上がり、白雪姫スタート。



「鏡よ鏡よ鏡さん。世界で最も美しいのは誰かしら?」



百合果、意地悪魔女熱演。



それよりなにより、役ハマりすぎだ。



「それは、白雪姫で…」

「ぬわんですってぇ?!」(←※なんですって)



うわ、何事だよ(笑)



迫力満点。



お客さんにもウケてる。



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