わがまま姫♀
「…ん、一応。(だからそれやめろって)」
「流って、肝心なとこ照れ屋だからな~。姫央ちゃん、これからも大変だろうけど頑張って」
「え…う、うん」
直人の野郎…。
「お前、なに勝手なこと言ってんだ」
「俺はただ、真実を言ったまでですよ」
別に俺は、照れ屋じゃない。
恥ずかしいことが嫌いなだけだ。
「お前席つけよ」
「あ、都合が悪くなったら追い帰すんだ?」
ぶつぶつ言いながらも、直人は席に戻っていった。
「へぇー?今沢くんってば、照れ屋なんだ?」
………。
「…さぁ」
「ふぅん?」
な、なんなんだよ加藤のこの不気味な笑みは。
「遥、流が照れ屋なわけないじゃん」
ここで姫央が口をはさむ。
普段いじめてるだけはある。(←普段からなにしてる)
「あれ?かばうんだ?姫央は今沢くんをかばうんだぁ?」
「は?ちょっとなに言ってんの?!」
「やっぱり、心の底から愛し合う2人は、絆が違うねぇ~」
えぇー…。