わがまま姫♀
もちろん反応は無い。
余計虚しくなった。
でも次の瞬間、1番聞きたくない声があたしの耳に届く。
「…ーん…」
………?
「……さーん…」
……この声。
「姫央さーん!」
…やっぱり。
「姫央さーん、どこですかー?」
やだ…なんで津戸なの。
ど、どーしよう?!
その時。
“…コツ…コツ…”
「(@¥$△#%*※)!!!」
少し遠くから聞こえる足音。
あきらかにこちらに近づいてくる。
“…コツ…コツ…”
あたしの心臓は、バクバクとスゴい速さで動きだす。
とにかく逃げよう!