わがまま姫♀
…なるほど分かった。
それ見て、田辺になんか言われたな。
アイツ、余計なことばっかしやがって。
それで泣いてんのかよ。
そんなの反則だ。
でも、田辺の前で泣くことねーだろ。
「…あのさ、そろそろ開けろよ」
「…っ、やだっ!!」
またも拒否…(沈)
結構傷つくんですけど。
「…なんで」
「や…やだからっ」
多分、だけど。
顔が真っ赤なのを、見られたくないんだろうな。
これはしばらく開けてくれそうにない。
俺は壁にもたれかかり、そのままズルズルと座った。
「…あのさぁ」
「なに…?」
「俺だって怒ってんだよ」
「な…なんで?!」
忘れたとは言わせない。
「お前、なに簡単にキスされてんだ(ついでにハグも)」
「え゙…(なんで知ってんの)?!」
ドアの向こうで、かなり焦ってる姫央。
その姿を想像して、俺はクスリと笑う。
「また今度お仕置きだな」
「お、お仕置き…?!」