わがまま姫♀
─────………
───………
「………」
……ん?
あ、やべ。
俺、寝てんじゃん。
もう夜…?
体は動かさず、目だけをキョロキョロ動かし辺りを確認する。
「…毛布」
お手伝いさんが、かけてくれたのだろう。
…寒。
冷えてきたな。
………。
フッと体の右側に、人気を感じ横を見る。
「?!?!」
右を見て驚いた。
驚きすぎて、声も出ないほどだ。
だって、これはないだろ。
…ほんとに。
俺と一緒に毛布に入って、姫央が隣に寝ていたから。
なんで一緒に寝てんだよ。
いやもう、密着しすぎ。