わがまま姫♀



「相変わらず冷たいですね」

「別に!」

「一応、熱あるんだから帰れよ」



一応じゃなくて、余裕で熱あるんだった…。(←忘れてた)



「ま、それもそうですね。獣と2人っきりにさせるのがかなり嫌ですけど」



笑ってるけど、低いた声で津戸はそう言うと、



「姫央さん、また来ます」



あたしの耳元でボソッと囁いてから、ぞろぞろと帰っていった。



一生来なくていいっつーの(殴)



「あ」

「…なんなんだよ」



あたしはあることに気付いた。



「田辺がいない…」

「…なに、今頃気付いたのか」

「気付いてたの!?」

「初めから」



当たり前のように言う流。



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