わがまま姫♀
「なんだよ」
「だ、だってぇ…(恥)」
流が素直だ!!
あたしの心臓は、バクバクと加速中。
「流、なんか顔あか…」
「くねーよっ!!」
風邪ひいてるし、あたしも十分赤いけど、流だって赤いと思う。
丁度その時、ドアがノックされた。
“コンコン”
「は…」
「姫央~!大丈夫なの~!?……あ゙!」
あたしの返事が、終わってもいないうちに入ってきて、慌てて口に手をあてる人物。
「遥!」
「姫央ゴメーン!ラブラブ中だったとは知らずにあたしったら!」
あたしと流を交互にみて、ニヤニヤが抑えきれていない顔の遥。
「別にラブラブしてないから!」
「…まだな」
「は!?」
「ほう、なるほど」
「どうせ加藤は、牧原さん目当てだろ」