わがまま姫♀



「なんだよ」

「だ、だってぇ…(恥)」



流が素直だ!!



あたしの心臓は、バクバクと加速中。



「流、なんか顔あか…」

「くねーよっ!!」



風邪ひいてるし、あたしも十分赤いけど、流だって赤いと思う。



丁度その時、ドアがノックされた。



“コンコン”



「は…」

「姫央~!大丈夫なの~!?……あ゙!」



あたしの返事が、終わってもいないうちに入ってきて、慌てて口に手をあてる人物。



「遥!」

「姫央ゴメーン!ラブラブ中だったとは知らずにあたしったら!」



あたしと流を交互にみて、ニヤニヤが抑えきれていない顔の遥。



「別にラブラブしてないから!」

「…まだな」

「は!?」

「ほう、なるほど」

「どうせ加藤は、牧原さん目当てだろ」



< 356 / 566 >

この作品をシェア

pagetop