わがまま姫♀



「きゃ~今沢くんったら、なんで本当のこと言うのよ~!!」



流をバシバシ叩きながら、赤面する遥。



「………(痛い)」

「で、マッキーは?」

「知らないけど」



がっかりする遥。



「あたしお邪魔みたいだし、マッキーに少し会って帰るね」

「え、もう?」

「…だってこれから、でしょ?」



遥は流をチラッと見て、ニヤリと笑うと、部屋を出ていった。



これからなによ?!



本当に慌ただしい人だ。



そのまま遥が出ていったドアを見つめていると、



「……っくしゅん」



ブルッと鳥肌がたった。



また忘れるところだった。



あたし病人なんだ。



「…お前もう寝ろ」

「ん…」



だけど寝ちゃったら、もったいないな…なんて思う。



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