わがまま姫♀



「…知らないっ」



本当に知らない。



あたし、なに泣いてんの。



「…で、俺とずっと一緒にいたいんだっけ?」

「え」



あたし、そんなこと言ってました?(←言ってました)



「一緒にいてやるよ」

「なに言ってんの?!」

「お前がそうしてほしいって、言ったんだろ」



た、たしかに言った…けど。



「…か、風邪がうつっちゃうし!」

「いくらでももらってやるよ。お前が看病してくれるなら」



この人は、さっきからなにを言ってんの!?



やっぱり流といると、心臓もたないよ。



どーすんの。



寿命縮まっちゃって、流といれる時間が減ったらさ。(←考えすぎ)



「じゃあ…今日だけは、い、一緒にいてくだ、さい…」



最後の方は、自分でも何を言ってるか分からないくらい、小さな声だった。



< 361 / 566 >

この作品をシェア

pagetop