わがまま姫♀
そういえば朝ごはん食べてなかったし、お腹すいた。
緊張し過ぎて忘れてた。
“ぎゅるる…”
「!!!!!」
ば、バカー(恥)!!
なんでこのタイミングで…!!
「そんなに減ってたんなら、はやく言えよ」
クスリと笑う流。
「ち、ちがっ…わない、けど…っ!」
最後あたり、かなりゴニョゴニョしていて、自分でもなに言ってるか分からない。
「ったく、どこまでも品の無いお嬢様だな」
「……う」
なにも言い返せない…(泣)
品の無いって、お嬢様以前に女としてどうなの。
まだまだだなぁ、あたし。
流の奥さんに相応しくなりたい。
恥ずかしくないように。
「なんで黙るんだよ」
流があたしの顔を覗き込む。