わがまま姫♀



嫌悪のオーラが、ボワボワと出てるし。



でもあたしからしたら、流と一緒に年を越せるんだから、嬉しいことに変わりはない。



「ねぇ、カウントダウンまでまだ時間あるし、皆で甘酒飲もうよ!」



遥が向こうの方を指差しながら提案する。



「甘酒なんて、久しぶりですね」

「いいねいいね!」



遥の意見にみんな賛成し、甘酒を配っている所へと向かう。



あたしもみんなの後について行こうとするけど、



“グイッ”



「わっ…?!」



背後から、首にしてあったマフラーを引っ張られる。



ちょっと、首しまるんですけどっ!?



「もう、誰なの…」

「俺」



………。



うわ。



姫央様の首をしめる野郎なんて、1人しかいない。



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