わがまま姫♀
???
首を傾げるあたしを見て、不機嫌そうな顔をする流。
「来年まであと何分か聞いてんだよ」
あぁ。
そういう意味。
いちいち言葉が短すぎて、理解に困るっつーの。
とかなんとか、ブツブツ思いながらも、あたしは携帯のディスプレイを見る。
「あと…(引き算)…2分?」
「遅い。時間減っただろ」
時間減っただろって、なんの時間だよ。
今年の時間?
なんであたし、怒られなきゃなんないのよ?
「なんの時間?」
「知りたい?」
いや、知りたいから聞いてるんですけど。
ここは素直に頷く。
「教えてやるよ」
気付いた時にはもう遅く、流の顔は目の前だった。
「……んンぅ…!」
冷たい空気の中で、触れた唇だけは熱くて。
「…ちょ…なが、れっ…!」
「…黙れ」
もぉ~~!!!