わがまま姫♀
迫力満点の遥。
怖いし…。
「こーんな、ド派手なことまでしちゃってるくせに!」
そう言って、あたしの顔に何かを押し付ける。
「ちょっと、遥!?」
なに?!
遥が押し付けてきたものを、顔を離してまじまじと見る。
「………」
「やっぱり、財閥嬢はやることが違うよね~」
………。
「はあ!?」
ちょっと、ちょっと、ちょおっと!!!!
なにがどうなってこうなってんの!?
「あれ?知らなかったの?」
あたしの顔を覗き込んでくる遥。
「知るわけ無いじゃん!なにこれ!?なんの雑誌?!」
遥を睨み付けるくらいの勢いで、攻め寄るあたし。(←遥は悪くない)
「ランランだよ」
「ら、ランラン…!?」