わがまま姫♀
「永眠するんじゃなかったのか」
固く閉じた目を開くと、眩しい光と共に、あたしを見下ろす流が視界に入り込む。
「…え?」
「寝言」
「え、うそ?!」
「ほんと」
寝言で永眠て…?
まさか、自殺願望者じゃないんだからさ。
「……あれ、流にしては早起きだね?」
てか、今何時…?
「アホか」
「あ、アホ!?」
不機嫌そうな顔で、「時計見ろ」と言う。
恐る恐る部屋の時計に目をやると…
「…11時」
「寝過ぎて脳みそ溶けるぞ」
………。
いつにもまして、ひどくない?
「なんで流がいんの?」
「…知らない」
……は?