わがまま姫♀
チュンチュン小鳥の声が聞こえてくる。
翌日。
「姫央~おはよ!」
「…おはよ」
元気よくあたしに挨拶してきたのは、あたしの唯一の女友達、加藤遥(かとうはるか)。
可愛らしい顔してるけど、中々強烈な性格の持ち主。
このあたしでさえも頭が上がらない人…(苦笑)
「なに、朝からテンション低いね」
いや、遥が高過ぎるだけだと思う。
「なにかあったの」
遥があたしの顔を覗き込む。
「いやね…陽向に彼女ができるかもってだけ」
「へぇ~?陽向君に彼女!」
遥は、「陽向も色気付いちゃって~」とか言いながら、先々教室へて行ってしまう。
あまり興味は無いらしい。