わがまま姫♀
なにこの予想外な展開。
「流…?」
「…やっと俺のとこに来た」
……へ?
「もう離さねーぞ」
離さない?
あたしを?
だったら…あたしだって。
「…絶対離れないよ」
覚悟して。
「俺が離さないんだから、お前は離れらんねーよ」
「なによそれっ」
この温かい腕の中は、あたしだけの場所にしてもいいよね?
誰にも譲らない。
欲しいなら、真正面から挑んできなさいよ。
あたし、独占欲強いんだから。
でもそれぐらい、アンタに惚れてんの。
離れたくない。
分かってる?