わがまま姫♀



なにこの予想外な展開。



「流…?」

「…やっと俺のとこに来た」



……へ?



「もう離さねーぞ」



離さない?



あたしを?



だったら…あたしだって。



「…絶対離れないよ」



覚悟して。



「俺が離さないんだから、お前は離れらんねーよ」

「なによそれっ」



この温かい腕の中は、あたしだけの場所にしてもいいよね?



誰にも譲らない。



欲しいなら、真正面から挑んできなさいよ。



あたし、独占欲強いんだから。



でもそれぐらい、アンタに惚れてんの。



離れたくない。



分かってる?



< 545 / 566 >

この作品をシェア

pagetop