わがまま姫♀



「あ、そっか」



急に何かを思い出したように呟き、お互いの顔が見える程度に体を離す流。



「な、なに?」

「死ぬまで一緒にいろって、命令されたんだった」

「?!」



クスリと意地悪な笑みを浮かべ、流はあたしを何故か…



“ひょいっ”



抱き上げた。



「ぎゃ!?な、何すんの?!下ろせ、バカ!」



流に下から見られるの嫌なの!



「1年ぶりの、体重測定」

「んなっ…!?」



コイツ!!



変わってない!!



「……変態」



ふんっ。



言ってやったよ。



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