わがまま姫♀
「…っていうか、遥来るのはやいよね?今日授業短い日?」
「あぁ、午後の授業抜けてきたんだよね」
……おいおい。
「でさ、姫央!」
「な、なに…?」
体を前のめりにして、目をキラキラ輝かせる遥。
「今沢く・ん・と?」
「だからなんにも…」
なくはないか…(汗)
一応、ロッカーに1時間入ってたわけだし…。
って、イヤーーっ!
思い出しただけで顔が熱い。
そんなあたしを見て、遥は何かを見透かしたように、
「へぇ、姫央もやるわねぇ」
なんて言ってる。
いや、あたしなんにもやってないよ!
むしろやられた!
「ちょっと、何ひとりで盛り上がってんのよ!あたしにも教えてよ!」
「はい…」